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不用品回収?不要品回収?不要品回収業者が持って行けない5つの理由

 

まず最初に「不用品」と「不要品」という言葉の説明をします。

 

不用品=役に立たない物(ゴミ)

不要品=必要ない物(品物)

 

実はネット広告やチラシなどを配布している殆どの業者が「不要品回収」に該当し、驚くことに誤った表記をしています。(2021年7月現在)

 

ゴミ(不用品)の回収には一般廃棄物収集運搬の許可が必要で、それが下りている業者は宣伝を殆ど行っていません。

つまり、ネット広告やチラシなどを配布している殆どが無許可の「不用品回収業者」ということになります。

 

無許可の「不用品回収業者」

 

 

「不用品回収」というキーワードで宣伝をしている業者は、自ら「ゴミを回収します。違法業者です。」と言っているようなものなので不思議で仕方ありません。

 

これに対して「不要品回収」は「不要」な「お物」を「回収」もしくはお預かりをし、「リユース・リサイクル・買い取りをする」もしくはその代行をするサービスです。

 

そのため、価値があるものや、実は価値がある物が回収や買い取り査定の対象になります。

※業者によっては代行オークションや家事代行で、ゴミの片付けの手伝いしてくれる所もあります。

 

 

 

 

「主な違い」

・不用品回収

全てをゴミとして回収してくれますが高額になります。業者の数が少ないため予約も取りづらく、ひどい場合は2か月先になることもよく耳にします。また、ゴミとして出すため分別などの作業も必要で、しっかりされていないと回収してくれません。

 

・不要品回収

リユース品を回収、買い取りをしてくれるサービスです。ゴミの回収はできないので指定日の指定場所に出すか一般廃棄物収集運搬の許可がある業者に協力をしてもらい回収してもらいます。

家事代行を行っていない業者に頼むと、不要品回収をしたあとに不用品回収を依頼するという二度手間になるケースあがります。

 

不用品回収と不要品回収の主な違い

 

それでは「不用品」と「不要品」は、どこで線引きされるのでしょうか。

 

いきなりですが問題です。

問題:次の中で不用品(ゴミ)はどれでしょう。

①古紙

②空きびん類

③古繊維

④くず鉄

⑤200年前に製造された壊れた冷蔵庫

⑥1年前に買った壊れた冷蔵庫

⑦賞味期限が切れてた食品

⑧親族が描いた変な絵画

⑨動かなくなったパソコン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答え:該当なし

※問題の追加説明文は下段に記載します。

 

リユースができればゴミではないので、お金を払って捨てる意味がありません。

しかし欲しい人を探すのには手間がかかります。それを代行や買い取りをしてくれるのが不要品回収ということになります。

 

 

これら以外でも不要品回収では「回収できる業者とできない業者」があります。

これが業者ごとに設けている「価値のある物」と「価値のない物」という判断基準になります。

なぜそこに差があるのか。ここからはその違いを5ご紹介します。

 

 

「不要品回収業者が持って行けない5つの理由」

 

1.リユース・リペアする力による差

2.販売先ルートの数

3.販売先ルートの質

4.可能な作業

5.寄付活動をしているか

 

 

1.リユース・リペアする力による差

 

リユース・リペアする力

 

修理ができれば使える物は不要品として回収が行え、物によっては買い取りもできる可能性があります。しかし、修理をする時間や費用が多くかかる物に関しては、技術力が問われるためお店によって異なります。

 

クリーニングも徹底していれば、汚れた不要品綺麗に磨き上げてリユースをします。

ごく稀ではありますが、ボロボロの物でも逆に汚れているように加工をしてアンティーク調に生まれ変わることもあるのです。

 

これらを全くやらないお店であれば、不要品に少しの汚れや小さな傷があるだけで回収できないということになります。買い取りを行っているお店はこれらの作業ができることが多いため、その点を踏まえてもリユース・リペアする力が強いといえるでしょう。

 

 

2.販売先ルートの数

 

海外への輸出の画像

 

お店によって取引先(海外輸出などを含む)が少ない場合は、「回収が行えない」というケースが多くみられます。

 

国内では値段が付かない物でも海外では大切に扱われることは本当に多いので、どこまで国内外への「販売や寄付ルートを広げられているか」によって回収できるお品物の「種類」などが変わってきます。

 

 

3.販売先ルートの質

 

古物市場やオークション

 

回収した物や買い取った物は古物市場を利用し、安価で販売する業者が多く見られます。その古物市場に買いに来る多くの人は自分のお店を構えていたり、インターネットで国内外へ「転売」をしています。

 

しかし、回収業者の中にはリサイクルショップなども直営しているケースが多く、古物市場で「安く売る必要がない」お店も多く存在します。仲介(古物市場)が無い分、持っている専門分野の数に比例して、回収や買い取りできる範囲が大きく広がります。

 

※古物市場には古物商の許可証が必要なので一般の方は入場できません。

 

 

4.可能な作業

 

ユニック車量の画像

 

市場価格が10万円で取引されているピアノでも、設置されている場所によってはゴミになってしまうか無料回収になることもあります。

 

理由は階段やエレベーターで降ろすことができない大きい商品などを、ユニックやクレーンなどで釣り降ろす作業を行う場合、道路の使用許可をとり警備を配置すると、それなりの費用(3~10万円ほど)がかかるためです。

 

作業代金の方が高くなり、高価な物も買い取りができなくなります。しかし、作業代金以上ものには値段が付く可能性もあるため可能な作業は多いにこしたことはありません。

 

他にも電気、ガス、水道などにも詳しい業者は回収できる範囲が広いと言えます。

 

 

5.寄付をしているか

 

寄付の画像

 

値段が付かない日用品や食器、衣類などを寄付しているところは、回収できることが多いです。

 

もちろん食器は綺麗に洗い、衣類などは洗濯をしてからになるので、費用がかかるケースがあります。

クリーニングをせずに国外へそのまま寄付を行う会社もあるため、寄付活動を行うことは必須と言えるでしょう。

 

 

 「まとめ」

これら5つの理由から業者によって回収の可否は大きく変わります。

 

 お品物がリユース品として生まれ変わるか、ゴミになってしまうか、買い取りになるかは13で説明をした、業者ごとに設けている「リユース・リペアする力と持っているルートの数と質」でほとんど左右されます。

 

そして1~5全てが「ゴミをゴミにしないためにできる活動」であり「不要品回収の根本」です。

 

 

文頭の説明に補足いたしますを、「不要」な「お物」を「回収」する不要品回収は「ゴミをゴミにしない活動」を広めるということにもなります。

 

この通りに仕事をしているお店は最近は増えてきていますが、やはり不用品を回収する違法業者が後を絶えない状況です。

 

 

「それでも残ったら困る!」

回収の可否は完全にお店の都合で決まるので、一般のかたは細かいところまで区別ができません。

それでもお引越しや建物の解体日、退去日などが近い場合だと残ったら困るというケースも多いと思います。その解決方法を説明します。

 

残ったら困る回収品

 

「解決方法」

1.現地出張見積もりで確認をしてもらう。

2.ネット、電話見積もりの場合

・写真(傷の有無なども)を添付する。

・大きい物は3辺のサイズを伝える。

・古い家電製品などは、傷の有無や年式や型番をしっかり伝える。

・ネット見積もりは、電話ではなく電子メールや書面で貰う。

 ・電話の場合は怪しいと思ったら録音をする。

 

解決するための書類

 

検索方法はGoogleマップで「不要品回収」を検索をして、近くでクチコミの良く尚且つ買い取りをしている業者を探してください。

 

間違いないのが現地出張見積もりです。細かいところまで全て見てもらうと良いでしょう。

※クチコミから選ぶお店もまた別の機会に書きたいと思います。

 

マップ上にしっかり表示されるので会社の所在地なども分かるので少しだけ安心です。ページ内に会社名(店舗名ではなく)が書かれていて、電話対応もしっかりしているところを探してください。

 

違法業者に依頼しないためにも、しっかりとした見積書や契約書・確約書、出張買い取りがある場合はクーリングオフの記載などもチェックをして慎重に業者を選ぶ必要があります。

 

しつこい様ですが、無許可で不用品回収と宣伝している業者は本当に危険なので気を付けてください。

 

 もし、契約内容と違う作業内容で残されてしまった場合は、すぐに消費生活センターに相談してください。

 

 

 

「個人的な意見」

文頭でお伝えした「実は価値がある物」を捨ててしまってから業者を探すかたが多いので、いつも勿体ないと思っています。

ゴミと決める前に不要品回収や買い取りの査定を強くお勧めします。

 

面倒なお片付けが終わったら、いつもの素晴らしい日常が待っています!みなさんに合った素敵なお店が見つかることを心よりお祈りします!

 

以上です。

 

 

 

 

「問題の説明」

①~④古紙、空きびん類、古繊維、くず鉄

これらはゴミとして認識されていることが多いのですが、専ら再生利用や再利用が目的となる物はゴミではありません。しかし、このを請けるかどうかは業者次第です。

 

⑤200年前の壊れた冷蔵庫

古物としての価値があります。歴史的な価値がある物なので高額での買い取りになるでしょう。

これに値段をつけないのは知識がないか、騙して持って行こうとしている悪徳業者です。

※買い取りをする業者は古物許可証が必要です。

 

⑥1年前に買った壊れた冷蔵庫

メーカーに修理の依頼をしてでも再利用ができるものなら、回収や買い取りの対象になることもあります。殆どの冷蔵庫の保証は1年、冷媒循環回路の故障でしたら5年ほどなので、確認をする必要があります。

 

それが不可能な場合は家電リサイクル券が必要です。近年では購入時にリサイクル料金が含まれている物もあるので、その点につきましても確認が必要です。

※リサイクル券を発行してくれる不要品回収業者もあります。

 

⑦賞味期限が切れてた食品

これを回収する業者はないと思いますが、欲しい人がいれば譲るのも有りだと思います。トラブルがあっても自己責任でお願いします。

 

⑧親族が描いた変な絵

誰が描いたか、主観は問題ではなく完成度が高ければ立派な美術品です。

 

⑨動かなくなったパソコン

厳密にいえばゴミになってしまいますが、中の部品が再利用できる可能性が高いです。パソコンには小型家電リサイクル法がありますので、必ずこの点も確認をしてください。